【手取り】年収の壁178万円、社会保険はいくら？

年間の合計労働時間を1,780時間に設定することで、年収はちょうど178万円となります。 これを「週単位」および「月単位」に換算すると以下の通りです。

具体的な働き方のイメージ

• 週5日の場合：1日 6時間45分 勤務
• 週4日の場合：1日 8時間30分 勤務

※1年間を52週として計算しています。実際の月日数や祝日によって多少前後します。

今回の合意に基づき、年収178万円を超えると主に以下の3点に影響が出ます。

1. 所得税の課税がスタート

178万円までは所得税が0円（非課税）ですが、1円でも超えると、超えた分に対して所得税が課税されます。 基本的には、超過分に対して5%〜の税率がかかります。

2. 住民税の負担増

所得税の壁が178万円に引き上げられるのに伴い、住民税の非課税枠も連動して引き上げられる見込みです。 そのため、178万円を超えると住民税の所得割という税金も発生し、手取り額を押し下げる要因となります。

3. 「社会保険の壁」による手取り減少の可能性

ここが最も注意すべき点です。今回の「178万円」はあくまで税金の壁です。 社会保険（厚生年金・健康保険）の壁（106万円または130万円）は依然として存在します。

※178万円を超えて働いても、税金や保険料の負担によって「働いた割に手取りが増えない」という現象が起きる可能性があります。

社会保険の加入義務が発生する基準は、勤務先の規模や労働条件によって異なります。 一般的に「106万円の壁」と「130万円の壁」と呼ばれています。

2026年度の改正により所得税が非課税（0円）となった場合でも、社会保険（厚生年金・健康保険）に加入していると、給与から保険料が天引きされます。