長年併用されてきたローマ字表記に大きな変更です。約70年ぶりに内閣告示が改定され、原則が「訓令式」から「ヘボン式」に統一されます。「si」から「shi」への変更は、社会の浸透度と国際的整合性を重視した結果です。学校教育における教科書は2027年度以降、段階的にヘボン式に移行予定。今回の変更点、訓令式との違い、地名やパスポート表記への影響を詳しく解説し、表記の混乱を防ぐための情報を網羅しています。
文部科学省は、社会で広く使われている「ヘボン式」にローマ字表記を統一するため、1954年の内閣告示を約70年ぶりに改定することを閣議で決定しました。
特に「シ・チ・ツ・フ」や、「シャ・シュ・ショ」などの拗音の表記に違いがあります。
| ひらがな | 訓令式(原則→廃止) | ヘボン式(原則) | 備考 |
|---|---|---|---|
| し | si | shi | |
| ち | ti | chi | |
| つ | tu | tsu | |
| ふ | hu | fu | |
| じ | zi | ji | |
| ぢ | di | ji | 訓令式では di も可 |
| づ | du | zu | 訓令式では du も可 |
| しゃ | sya | sha | |
| しゅ | syu | shu | |
| しょ | syo | sho | |
| ちゃ | tya | cha | |
| ちゅ | tyu | chu | |
| ちょ | tyo | cho | |
| じゃ | zya | ja | |
| じゅ | zyu | ju | |
| じょ | zyo | jo |
今回の内閣告示改定では、原則がヘボン式となりますが、すでに社会や国際的に定着している表記については、変更を強制しないとされています。特に「ん」の表記で、訓令式の特徴的なつづりが残る例があります。
| 分類 | 日本語表記 | 訓令式 | ヘボン式 | 定着の状況 |
|---|---|---|---|---|
| 地名(駅名・道路) | 丹波(たんば) | Tanba | Tamba | 訓令式(n)の方が広く使われて定着しており、変更を求めない例の一つです。(ヘボン式では b, m, p の前の「ん」は m) |
| 日本語(固有名詞ではない言葉) | あんぱん | anpan | ampan | 「あんぱん」など、訓令式(n)による表記が適当とされています。 |
| 国際的な地名(参考) | 東京 | Tôkyô / Tokyo | Tokyo | 訓令式では長音を表記することがありますが、「Tokyo」として国際的に定着しており、ヘボン式と同じ形が使われています。 |
| 日本語由来の国際語(参考) | 柔道 | zyûdô / judo | judo | 「judo」として国際的に定着しており、ヘボン式と同じ形が使われています。 |
注記:「東京」や「柔道」のように、定着している表記が結果的にヘボン式と同じになっているケースも、「変更を求めない」措置の対象となります。
今回の内閣告示の改定で、ローマ字表記の原則が「訓令式」から「ヘボン式」に統一される背景には、主に以下の理由があります。
今回の変更は、「社会で実際に広く使われ、国際的にも通用しているヘボン式」に公式の原則を合わせることで、長年続いてきた「公教育と社会実態のズレ」を解消し、表記の混乱を防ぐことを目的としています。
今回の改定により、長音表記にルールが比較的緩いヘボン式が主流となることで、将来的には「おう」の音を「o」や「oh」など、より多様な表記で名前を登録する人が増えるのではないかと噂されています。
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