独占対談:カタログの余白に書かれた「国家の設計図」
聞き手:「総理、そのカタログギフトのセンス、あまりに『永田町の常識、世間の非常識』を地で行きすぎていて、もはや前衛芸術の域に達していませんか?」
私がそう問いかけると、高市氏は少し眉を下げ、苦笑いを浮かべながらこう答えました。
高市氏:「……ふふ、なんか意地悪やなぁ。選ぶ時間がなくてカタログにしたっていうのは、私の不徳の致すところやけど、それを『前衛芸術』やなんて、相変わらず手厳しい。」
聞き手:「なんか意地悪やなぁ」……その一言で逃げ切れるほど、今の日本人は甘くないですよ。総理、あなたは「日本を強く、豊かに」と繰り返しますが、その「強さ」の代償を払わされているのは、いつも現場の人間です。2,600億円の半導体、1,000億円の政府出資。数字は立派ですが、それが明日の食卓にどう繋がるのか、実感がないんです。
高市氏:(静かに紅茶を一口すすり、カップを置く)
「実感、そうですよね。政治が数字を語れば語るほど、国民の皆さんの心と離れていく。そのジレンマは、私が一番感じています。でも、あえて言わせてください。私が目指す『強さ』は、軍事力で威圧することでも、大企業を太らせることでもないんです。それは、『選べる自由』を守るための強さなんです。」
聞き手:「選べる自由」? カタログギフトのことですか?(笑)
高市氏:(フッと笑いながらも、目は真剣なまま)
「皮肉がお上手やわ。でも、あながち間違いやない。今の日本は、世界という大きなマーケットの中で、実は『選べる立場』にないんです。エネルギーも、食料も、技術も。他国から『これしかないよ』と言われれば、高くてもそれを買うしかない。他国から『売らないよ』と言われれば、震えて待つしかない。これのどこに、主権国家としての自由がありますか?」
聞き手:だから「国産半導体」であり、「経済安全保障」だと。
高市氏:「そうです。日本にしか作れないものがあれば、世界は日本を無視できません。それが『黄金株』の本当の意味です。私がラピダスにこだわるのは、単なる産業振興やない。日本の若者が、世界に頭を下げて回るのではなく、世界から『日本と一緒に仕事をさせてほしい』と頼まれる立場を取り戻したい。そのための『未来への投資』なんです。これをやらんかったら、私たちは次の世代に『選択肢のない日本』を渡すことになってしまう。」
聞き手:でも、その投資の陰で、今の生活が苦しい。消費税ゼロも「2年間だけ」の特例公債なし。これでは、単なる延命措置に見えます。
高市氏:「延命とおっしゃるなら、その2年で日本を『蘇生』させるのが私の仕事です。消費税ゼロは、カンフル剤です。物価高で冷え切った家計に、まずは息を吹き返してもらう。その間に、賃上げを構造的に定着させ、新しい産業を芽吹かせる。政治に求められているのは、単なる優しさやなくて、『出口への道筋』を示す勇気やと思うんです。」
聞き手:あなたの言葉は、いつも隙がなくて、どこか「冷徹な正論」に聞こえる時があります。
高市氏:(少し視線を落とし、自身の指先を見つめて)
「……冷徹、ですか。そう見えるのも無理はないですね。私は、感情で政治を動かすのは危ういと思っています。でも、私の根底にあるのは『恐怖』に近い危機感なんです。このまま日本が沈んでいけば、私たちの誇りも、優しい日常も、全部守れなくなる。だから、誰かが悪役になってでも、泥をかぶってでも、構造を変えなあかん。カタログギフトの件で叩かれるくらい、なんてことはないんです。それで私の政治資金の使い道に目が向き、政治改革の議論が進むなら、それもまた一つの役割やと思っています。」
聞き手:意外ですね。ご自身を「悪役」だと思っているんですか?
高市氏:「(いたずらっぽく微笑んで)さあ、どうでしょうね? でも、もし私が本当にただの冷徹な人間やったら、わざわざSNSで桜の花の写真をアップしたりしませんよ。あの花が来年も、再来年も、平和な日本で咲き続けてほしい。その当たり前の景色を守るために、私は今、一番嫌われる仕事をしているつもりです。」